同・級・生
今日は楽しいことがあった。
早上がりの仕事帰り。
今はカルチャーに助けてもらおう。古巣に帰ろうと思い、心斎橋のスタンダードブックストアに向かっていた。
もう少し向こうの角までいくと欲しいポケモンに会えるからと御堂筋を歩いていたら、知ってる顔をみつけた。大学の同級生だ。
おーいおーいと声をかけて、向こうは場所柄なにかの勧誘だったと思ったらしい。
近付くと少し酒臭くてほろ酔い。
ポケモンしてるんだよーというとしばらくしてないらしいアプリを起動してくれて話をしつつ、スタンダードブックストアかどこかでお茶しない?となった。
ちょうどサブカルに浸りたかったねん!と嬉しくなり道すがらも最近会った同級生の話をしつつ、御堂筋一本裏道に入って地下のお店へ。
先にサブカル?お茶?と聞かれて漫画の物色をしつつ、最近失恋したんだけどおすすめの本ないかな?と無茶振りするとしばらく考えて
「これもそういう話じゃない?出戻りで自然に抱かれた生活するはなし」と棚から五十嵐大介のリトル・フォレストを探してくれた。
この漫画は共通の学生時代友だちに借りて読んだ漫画だったからまたうれしくなり、他も色々進めてもらいながらもとりあえず自分が選んだ漫画を買って席に着いた。
ずっとものを作ってる人なので最近の活動について教えてもらい、高校生の作品にポートレイトが多かった話からiPhoneから直接チェキにデータを送る技法が気に入っていると写真を撮ってくれた。
彼が選んだ写真はにこにこ笑顔ではなく口角が下がった無愛想な顔だったんだけど、iPhoneXに搭載されたポートレイト機能と見せ方で雰囲気のある写真がでてきた。
ほんとにポートレイト。
今の気持ちをほんとに表してる。
もう一枚だすねーと並べてくれた二枚の写真に物語があるようにみえてすごく嬉しかったしものを作ろうとしている人の感性、反射神経、優しさが見えて嬉しかった。
そのままおすすめの写真アプリを教えてもらったり、色んな話をして店を出た。
イルミネーションできらきらの御堂筋を歩きながら、おすすめのラーメン屋やさんを教えてもらいお互い駅や行きたい場所にわかれた。
大きめの声でまたね!て言ってくれて嬉しかった。気分転換できた?といいながら色々聞かないでくれていて優しくしてもらった。
自分が自分で嫌だな、なんで好きになった人達に触られないし深く関係をつなげられない人生なのかと暗い方に裏返ってたけど、
街中であった古い友人に大きな声で話しかけられる自分でよかったとちょっとひっくり返せた。
2時間くらいはしゃいで声が大きかったと思う。付き合ってくれてありがとう。