新しい財布

 

仕事が楽しく、忙しい。

ありがたい。

1日があっという間で、1週間が飛んでく。

転職前、ひと回り上の男前に

「忘れず婚活しなよ。またしばらく一所懸命仕事するやろ?してたらあっという間に年取るよ」と言われたのを嫌な気持ちなく、全くその通りだと感心している。

 

 

 

振られた人との距離感が決められない。

というか、自分の気持ちもやりたいことも決めないのであれば断ち切らなくていい、という自分勝手でルールでないルールを作っている。

 

この人は私を大事に考えてくれていて、

その大事は私を尊敬していて、割と私を好きだけれど私の気持ちには答えられないけど、女として粗末にはしないという大事だ。

以前よりちょっとは冷静にお互いの距離をみて考えている。

それはまったく大事にはされてないし、

舐められているだけ。

それもある。

 

痛々しさも含め、心配してくれる人もいる。

名前を付けられないせこい感情だけど嬉しくてありがたい。

 

 

このあいだ、久しぶりに会った。

わかりやすく悩んだ後、隣には座ってくれなかった。

お会計の時、新しく買った財布を見せてくれた。ずっと私が横で使ってた財布の色違いだった。

 

ずるいし、私のものにはならないんだろうけど、どこかの夜でどこぞのホテルに女を連れ込む時にもこの財布からお札を出すんだ。こいつ。それならどうでもいいかもしれない。

 

そんなことで一喜一憂している馬鹿をそろそろ卒業したい。

桜ももうすぐ咲くから。

 

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